第4弾【新型コロナウイルス –COVID-19 に関する各国クリッピング会社の状況】

株式会社ジャパン通信社と株式会社ワイズワークスプロジェクトは合同で新型コロナウイルスに関する情報をあらゆる角度から発信してまいります。

第4弾は新型コロナウイルスによる世界各国クリッピング会社への影響および対応状況をお知らせします。
3月27日と4月22日の2回にわたりヒアリング。各国インタビュー形式でお伝えします。

各国クリッピング会社に以下の質問をしました。

【3月27日】
1.   現在の勤務状況いかがですか?自宅で働いていますか?
2. 調査チームはどうですか?どうやって調査していますか?
3.   在宅で働く場合、調査はどうやって行っていますか?
4.   もし、都市封鎖になった場合、どう対応するつもりでしょうか?
5.   ほかに何かあれば教えてください。

【4月22日】
6. 先のインタビューから1か月経ちました。現状を教えてください。
7. この1か月、国からの発表で何か変わったことはありましたか?
8. 今、調査はどのようにしていますか?
9. お客さんに何か変化はありますか?ニーズが変わったりなど案件の状況はいかがですか?
10. 今後の景況感について、ご意見をお聞かせください。

Q1:現在の勤務状況いかがですか?自宅で働いていますか?

中国(以下 ):普通に出社しています。

イギリス(以下 ):在宅で働いています。

ドイツ(以下 ):3週間前から在宅勤務になっています。

アメリカ(以下 ):なるべく自宅で勤務するように奨励されています。

台湾(以下 ):在宅勤務です。

Q2:調査チームはどうですか?どうやって調査していますか?

調査チームも同じで出社していますよ。みな会社に来ています。

調査チームも基本在宅で働いています。

調査チームもほとんど家でやっています。

調査も同じです。在宅での調査を推奨されています。

調査チームも7割がた在宅で働いています。

Q3:在宅で働く場合、調査はどうやって行っていますか?

2月に封鎖をした時は媒体の電子版で対応していました。
幸いほとんどの媒体に電子版が存在しているから何とかなりました。

一応紙媒体でもほとんどがデータで送られてくるから家にいても調査はできています。
データ版が存在していない媒体についてだけ、オフィスでスキャン作業をするサポートチームの助けを得ています。

出社が許可された1人だけが会社に来ています。
だいたいの雑誌とかはデジタルで入手できますが、そのほかの媒体をその担当がスキャンしています。

OCRを使った文字認識の調査システムがあるので遠隔で調査しています。

Q4:もし、都市封鎖になった場合、どう対応するつもりでしょうか?

2月に上海のオフィスで実際に都市封鎖がありました。
その時は大半の社員が在宅勤務でした。どうしても会社でしかできない仕事があるごく一部の人だけ出社をしていました。あとヨーロッパにもオフィスがあるので、その時はそこのサポートも得ていました。

いま実際に都市封鎖になっています。
一応在宅で業務が出来ていますが、媒体によっては報告が遅れたりする場合もあります。

一応都市封鎖でも1人だけならオフィスに行ってもいいことになっています。あとは自宅勤務です。

もしそうなった場合は、会社の近くに部屋を借りて、そこでスタッフの何人かを住まわせて会社に通えるようにすることを検討しています。

Q5:ほかに何かあれば教えてください。

いまは出社する時に毎日会社に自分の健康状態を報告するようになりました。

会社で新型コロナ作業部会っていうのを立ち上げました。
会社としての方針を決めたり、行動の基準を社員に共有したりしています。例えばこまめに手を洗う事だったり、消毒だとか、接触を避ける事とか。
今、ドイツでは外出禁止令が出ており、不要不急の外出が禁止されています。また、3人以上で人が集まる事も禁止です。お店もスーパーとか医療機関、郵便局くらいしか営業していません。

会社は各社員とこまかくコミュニケーションを取るように意識しています。あとは社員の 健康のためにいろいろな情報を提供したり、在宅勤務をしやすくなるようなツールを入れたりしています。
在宅勤務の奨励や、直接人と会わないようしたり、気分がすぐれない場合は迷わず自宅待機するよう指示があります。

全ての社員は出社する時検温します。あとは各部署にアルコール消毒を設置していて、マスクも着用するように奨励しています。
また自分や家族が旅行に言った場合は会社に報告義務があり、旅行から帰ったら14日間は自宅待機を指示されます。


【先の取材から1か月後】

Q6:先のインタビューから1か月経ちました。現状を教えてください。

まだ在宅勤務です。
最低でもあと1か月くらいはこの状態が続ようです。

あいかわらずオフィスで1人だけ働いています。スキャンを取って調査チームに渡すスタッフです。提供するサービスには影響ありません。

あれからいろいろ変わりました。
いまはソーシャルディスタンシングの為に完全に在宅勤務になっています。
学校も閉鎖され、自分自身、買い物も週に1回にまとめています。

いまはほとんどオフィスで働いています。
前回と比べて、今は特段行動に制限はついていません。

Q7:この1か月、国からの発表で何か変わったことはありましたか?

国からロックダウンの延長の通知がきました。あと3週間延長とのことです。
業務を続けられない会社には給料の8割を補償する政策も出ました。

自宅待機は強制はされていません。3名以上で会う事は依然禁止されています。
今週(4月23日週)、国がいくつかの規制緩和を決めました。
多くのお店が営業を再開し、最終学年だけ学校も再開しました。
その代わり、お店や公共交通機関を使うときはマスク必須となっています。

お店の中で食事をすることはできません。テイクアウトでの営業は許されています。
みんなの関心事は、いつ経済活動を再開させるかとなっています。
国は中小企業を対象に去年の納税額をもとに個人へお金を支給するような事もやっています。

現状、都市封鎖にはなっていません。
公共交通機関を利用する時はマスクを着用するよう国より指示されています。

Q8:今、調査はどのようにしていますか?

今は通常通りに調査しています。

1か月前と変わっていません。デジタル版が無い媒体はリモートオフィスのサポートチームがスキャンを取っています。

Q9:お客さんに何か変化はありますか?ニーズが変わったなど案件の状況はいかがですか?

あまり変わりません。いくつかのクライアントから新型コロナ関連の記事は要らないと言われましたが、 これまで通りかと思 います。

残念ながらいくつかのクライアントがクリッピングをやめてしまいました。
ただ、新型コロナの情報を集めたいということで新しく契約したクライアントもいます。
全体的には新規の依頼が無くて厳しいです。

今回の新型コロナの騒動の中で、15社くらいクライアントを失いました。ただ新しいニーズとして新型コロナ関連の調査の依頼をいただいたり、世界の景気に関する情報の収集など、新しく入ってきた依頼もあります。
売り上げは昨年より下がりそうですが、割とトントンくらいかと思います。

Q10:今後の景況感について、ご意見をお聞かせください。

全ては政府次第だと思います。7月までにはオフィスに行けるようになれば良いと思います。

今年はドイツにとって厳しい年になりそうです。多くの中小企業は政府の支援が無い限りはつぶれてしまうのではと思います。
今は2021年が良くなるように祈る事、あとは一日も早くこの新型コロナのワクチンが完成する事を願うばかりです。

早く効果的なワクチンを作ってもらうまでは学校に通ったり、大人数で集まれることはできないのではと思います。

世界はまだ収束していない国も多いので不安は残ります。





【4月30日現在の各国の感染拡大状況】

※参照:ジョンズホプキンス大学 COVID-19 DASHBOARD参照